鉾の説明

◆作事方

作事方.jpg鉾には専門の技術集団があり、鉾屋根を組み立て大工仕事などをする大工方、鉾の櫓を組み立てる手伝い方、車輪を取り付け鉾の動きを操作する車方を一般に作事三役といい、函谷鉾では古くから「三役」と呼んでいる。三役は天保の再興時より今日まで毎年七月一日の吉符入りでは町内に誓約書を差し入れ、祭礼に際し万全の心構えを示す、重い責任と高い誇りを持ったプロの技術者集団である。
三役によって組み立てられ、動かし操られた鉾は巡行を終えると即座に解体(鉾に集まった疫神が滞らないようにするため)され、蔵の中でまた一年の眠りにつく。

◆大工方

大工方.jpg鉾屋根と囃子台を組み立て、修理などの大工仕事をするのが大工方。巡行時には屋根に上がり、狭い新町通では転落の危険を顧みず、すさまた棒を用い電線や電柱の障害物を押し退け、安全な巡行の役割をはたす「屋根方」である。

◆手伝い方

手伝い方.jpg鉾の櫓(胴組)を組み立てて縄絡みを施すのが手伝い方。櫓を寝かせて真木を差し込み起こす作業は圧巻である。巡行時は「音頭取り」として交替で二人が鉾の前面に立ち、扇子と音頭で鉾の巡行を促す。辻回しの折は四人に増やして曳き子との調和を図り、勇壮な辻回しを行う。

◆車方

車方1.jpg車輪を取り付け、かぶらてこ、おいてこ、かけや、ささらなどの道具を使って、鉾の進路の調整や停止、辻回しの作業を行う。狭い新町通では細心の注意を払い、電柱、電線、看板などの障害物を微妙な手さばきで鉾の巡行に努める。

◆囃子方

囃子方説明.jpg巡行中囃される祇園囃子は少年期の鉦、成人してからの笛、太鼓で構成され、各鉾、曳き山でそれぞれ四十~七十名おり、函谷鉾では小学生から七十五歳の年輩まで約七十名が鉾に乗り込む。七月一日から八日までの「二階囃子」、十二日の曳き初めから十六日までの宵宮囃子(鉾囃子)、そして十七日の巡行を迎える。宵山(十六日)の夜には四条寺町の八坂神社御旅所まで翌日の巡行の晴天を願う「日和神楽」が行われる。函谷鉾の囃子曲は四十数曲あり、鉾が進行中は必ず祇園囃子が囃される。かつて巡行中に鉾の上から投げられていたチマキは事故により自粛され、現在は囃子方が地上を歩いて手渡ししている。

囃子方について詳細は「囃子方と祇園囃子」へ