二階囃子

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六月中頃、囃子方の血が騒ぎはじめ、吉符入り(きっぷいり)の案内葉書が配達されると囃子方の気分は高揚する。そして迎える七月一日の吉符入り、午後四時に函谷鉾町会所に集合した囃子方は囃子の道具を準備し、揃いの浴衣に着替える。やがて太鼓のテンテンという音に続いて重く低い掛け声と共に笛、鉦が続く。「囃子始め」は約一時間、「出」から「戻り」までその年の祭の無事を祈るように囃される。途中、神楽、唐子の演奏時には稚児人形嘉多丸君が幔幕と提灯に飾られ開け放たれた町会所二階から一般に披露される。囃子が終り、後片付けされた練習場では嘉多丸会の総会が行われ、祭の注意事項、連絡事項が伝達され、新入会員が紹介される。やがて会員の前に膳が並べられ、お神酒とお下がりを受け、新入会員のお披露目を手に囃子方の「吉符入り」は終る。七月二日から八日まで、午後七時から九時過ぎまでの囃子の練習が二階囃子と呼ばれ、道行く人が足を止め、祖父母が孫を連れて眺める姿が祇園祭の始まりの風情である。





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そんな願いを込めてご紹介しておりますので、ぜひじっくり「函谷鉾」を知ってください。